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「リスクに効く薬」保険のプロがあなたの不安を解消します。
生活にはリスクが付き物。特にアメリカでは、小さな事でも訴訟に発展する場合があります。でも保険の知識さえあれば、対処できる事も多くあるのです!このコラムでは、皆さんの不安に効く保険の処方箋を提供します。
Vol.1 : 自動車保険の適用範囲について
自動車保険を扱う保険会社は何百社とあり、それぞれにルールが違うので大変複雑です。自分の保険がどこまでカバーするかを把握する事は大変重要です。他人が運転した場合、他人の車を運転する場合、保険を他の車に移行する場合など、よくある質問にお答えします。
- Q ...
- カリフォルニアに3ヶ月ほど滞在する予定なのですが、その間知人の車を借りて運転をする予定です。このような場合に私が運転をしても問題がないようにするにはどのような方法があるでしょうか?
- A ...
-
まず初めに他人の車を運転する事の危険性についてお知らせします。下記に説明する方法で知人の車に保険をかけることは可能ですが、保険の補償額の上限を超えるような大事故になってしまった場合を想定してみましょう。アメリカには無制限といった補償がありませんので、必ず上限があります。その上限を超えるような損害を与えてしまった場合には、超過分を自分で支払う必要があります。もしも支払いが出来ないような場合は、車の所有者にも責任がかかる事があります。せっかく好意で車を貸してくれる知人に迷惑をかける事にもなりかねません。出来る事ならなるべく他人の車を使うことは避け、短期であればレンタカーを利用する方法をお勧めします。
では、保険をかける場合の方法をご紹介しましょう。
- 【方法1】 知人の保険ポリシーにドライバーとして追加登録してもらう。
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この方法の場合は知人の保険会社に可能かどうか確かめて下さい。第三者を追加する場合に制限がある会社もあります。国際免許では受け付けない保険会社も多くありますのでご注意下さい。アメリカでの運転歴が浅い場合には多額の追加料金がかかる場合もあります。
- 【方法2】 Non-Owner ポリシーに加入する。
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これは車を所有していない人が他人の車を運転する場合に加入する保険です。知人の車だけでなく、誰の車を運転しても適用します。この保険は対人、対物、医療費、無保険者保険を含む事が出来ますが、自損、盗難などをカバーする車輌保険を含む事が出来ません。万が一自分が運転する車を当ててしまった場合、盗難された場合などはカバーされませんのでご注意下さい。
- 【方法3】 自分で保険に加入する。
-
運転する車に対して自分で保険に加入する方法もあります。多くの保険会社では他人名義の車に対して保険をかける事を許可していませんが、そのような状況でも加入できる保険会社もあります。この場合、車輌保険を含むフルカバーで加入する事が可能です。補償額も自分で選ぶ事が出来ますから、高いリミットを選んで所有者に責任がくるような事にならないように出来ます。
- Q ...
- 現在自分の車に保険を掛けていますが、旅行に行くためレンタカーを借りた際は、私の保険が適応するのでしょうか。
- A ...
-
これは加入されている保険によります。多くの場合は、レンタカーにも保険が適用しますが、適用しないポリシー、限定的に適用するポリシーなど様々ですので必ずご確認下さい。
《確認事項》- 1) 加入している内容のすべてがレンタカーに適用するかどうか
-
対人、対物はカバーされても車輌保険がカバーしない場合があります。
- 2) 車のタイプ
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RVや引越し用トラックなどにはカバーされませんのでご注意下さい。車のサイズや車体価格にも制限があります。大型車や高級車を借りる場合には注意して下さい。
- 3) 車の使用目的
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ビジネスに使う場合はカバーされない場合もあります。ビジネス用の場合は会社の保険でカバーされているかも知れませんので会社のポリシーをご確認下さい。オフロードやレース目的などはカバーしません。
- 4) 日数制限があるかどうか
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長期間レンタカーする場合にはご注意下さい。
- 5) 複数の運転者がいる場合
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複数の運転者がいる場合には、運転する全員が自分の保険でレンタカーをカバーするか確認してください。
- 6) 国外に行く場合
-
カナダはカバーする場合が多いですが、メキシコや他の国でレンタカーを使う場合にはカバーされていないと思います。レンタカーを使う場所でカバーされているか確認してください。
もしも、カバーするかどうか不明な場合や心配な場合はレンタカー会社での保険購入をお勧めします。費用はかかりますが、一番安心な方法です。過去に起こったケースで問題が生じたケースもあります。ある人がレンタカーで自損事故を起こし、無事に自分の保険を使ってレンタカーの損傷をカバーできたのですが、更にレンタカー会社から請求が届きました。レンタカーの修理に6週間ほど時間がかかり、その期間その車を使って営業する事が出来なかった為にその損益分を請求されました。レンタカー会社、保険会社、運転者の間での交渉で安くする事は出来ましたが、それでも運転者が負担をする事となりました。レンタカー会社で保険加入した場合にはこのような請求はされないようです。このように全てがカバーされない事がありますのでご注意下さい。
- Q ...
- 現在車を2台所有しています。一台はフルカバー、もう一台は対人対物保険のみに加入しています。もう一台車を購入する予定をしています。週末に購入するので、保険会社に新しい車を保険に追加する連絡が出来ません。聞くところによると、既に保険加入している場合は、車を購入した時点から同じ内容で保険が適用すると聞きました。しかし、私のように2台別々の内容で加入している場合にはどうなるのでしょうか?3台目の車は新車の為、フルカバーで加入したいと思っています。
- A ...
-
現在加入している2台の車の良い方の保険内容でカバーされます。よって、この場合は自動的にフルカバーで適用します。念の為に加入している保険会社にも確認をして下さい。車を購入してから保険会社に報告するまでに猶予期間はありますが、出来るだけ早く報告するようにして下さい。保険会社には車の年式、車種、VIN(車体番号)、車の使用目的、予想年間走行距離、希望する保険内容などを報告します。Dealerからの契約書、名義変更後のレジストレーションカードを求められる事もあります。
自動車保険は分かりにくい事が多すぎますね。保険会社によってルールが違うと言うのも困ってしまいます。保険選びはプロの代理店に任すのが一番お勧め。自分の状況を伝え、カバーしたい内容をよく相談してから保険を選んでもらうようにしましょう。不安な事、疑問がある場合にはすぐに代理店に連絡して解決しましょう。事故が起こってからでは遅すぎますよ!
- 今回の保険用語 : 「Uninsured Motorist Coverage」
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自動車保険加入は義務付けられているにもかかわらず保険を持ってない人が多くいます。金銭的問題だったり、うっかり支払いを忘れて保険が切れていたりと理由は様々。そんな人に車を当てられたら災難です。相手が素直に支払ってくれる場合は少なく、取立てや交渉にかなりの時間やストレスがかかります。そんな時に備えて加入するのがUninsured Motorist保険です。この保険に加入していれば相手が無保険だった場合にも自分と同乗者の治療費や車の修理代が支払われます。保険会社が加害者に対して支払い請求などの手続きをしてくれます。是非加入をお勧めします。
Updated on 2008/ 4/ 30
Columnist's Profile
- ダイワ保険代理店(Daiwa Insurance Marketing, Inc.)
個人用、企業用など全ての保険を取り扱う総合保険代理店。多数の保険会社の商品を扱い顧客のニーズにあった商品を迅速、丁寧に提供する。全ての保険を取り扱う為、ダイワ一社で全て任せることが出来るのが特徴。
Daiwa Insurance Marketing, Inc.
- TEL:
- 310-540-8595
- FAX:
- 310-540-6554
- EMAIL:
- info@daiwains.com
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Back Issues
BACK ISSUES- Vol.1 : 自動車保険の適用範囲について
- Vol.2 : どうする!? 事故処理
- Vol.3 : 医療保険、不安解消!
- Vol.4 : そろそろ生命保険を考えよう!
- Vol.5 : 必要です、レンター保険
- Vol.6 : 子供が免許取得、どうする自動車保険?!
- Vol.7 : 自動車保険 - 車の使用目的を明確に伝える
- Vol.8 : 海外旅行者保険 - アメリカから海外に出る時に備えて
- Vol.9 : 自動車保険の補償額について
- Vol.10 : 複数保険加入割引(Multi-Policy Discount)を利用する
- Vol.11 : 医療保険に賢く加入する
- Vol.12 : 自動車事故 無保険者にあてられた場合
- Vol.13 : 生命保険を貯蓄に使う!
- Vol.14 : 保険診断してますか?
- Vol.15 : 洪水保険について
- Vol.16 : Personal Liability保険について
- Vol.17 : 緊急ロードサービスについて
- Vol.18 : 新しい医療保険制度について
- Vol.19 : 自動車保険の見直しについて
- Vol.20 : アンブレラ保険について
- Vol.21 : やらなきゃ損、IRAを始める!
- Vol.22 : 車を他人に貸す前に
- Vol.23 : Annuity: 将来の為に蓄える!