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第18回 ホメオスタシスを超えることこそ、筋肉の成長に大きな差を生む

こんにちは。
パーソナルトレーナーのTOMOです。

筋トレの際、スクワットにしてもベンチプレスにしても「筋肉を成長させるためには、どれくらいの回数をできれば良いですか」とよく質問を受けます。筋肥大を目的とした筋トレの場合、一般的には、1セットあたり8〜12回を目安にとは確かに言われます。しかし、一番大切なことは、8〜12回を出来ることがゴールではなく、フォームを乱すことなく、かつターゲットである筋肉の部位から一度も刺激を逃すことなく、8〜12回が扱えるか扱えないかの適切な重量をしっかりと見極めることであることをお忘れなく。

正直言って、毎セットを気持ちよく目標の回数を終えるようでは、筋肉の成長が目に見てわかるまで程遠い話です。それどころか、老化スピードのほうが断然早いため、体型維持をするだけでも本当に難しくなってきます。もちろん、筋トレ直後は、血液が筋肉内に送り込まれ、一般的に言われるパンプアップという現象を起こしているため、一時的にはあたかも筋肉が成長した、または筋肉なんて簡単に成長できるぜって勘違いしてしまっている人は多いはず。そして数日後には、また元の姿に戻るというパターンが多いのでは。

人間の体には、ホメオスタシスという機能があることを知っていますか。僕たちの体には、体外の環境が変化しても、体内の環境はそれに流されないよう一定に保とうとする機能を備えているのです。例えば、気温が高くなった場合に、人間は自分の体温を変えたりせず、汗をかくことで体温調整をしています。

ホメオスタシスには、そのような重要な機能が他にもたくさんあるのですが、筋肉の成長だけに限って言うと、ホメオスタシスという機能があるからこそ、かえって筋肉を成長させることが簡単ではないのです。なぜなら、筋トレにより程良い程度の負荷をかけたとしても、その負荷がホメオスタシスのコントロール下の場合、外的な負荷に流されることなく今の筋肉の大きさや強さを保とうとするわけです。

一方、ホメオスタシスを超えるだけの負荷を加えた場合、その機能はその負荷に対して耐えることが出来なくなるため、人間の体は更に強靭になろうと、筋肉の成長というご褒美をもたらしてくれるのです。難しい言葉や僕のややこしい解説はサラッと流してもらって良いのですが、要は「自分の限界を超えよ」ということ。

限界と言っても、心の限界ではなく体の限界を超えるということです。僕も含め、人間は誰もが弱い生きもの。心の隙がたとえ3%でも存在すれば、その3%が残りの97%に飲み込まれてしまうくらい。筋トレの際も、体の限界とは、心の限界のはるか先に存在するのです。それが、筋肉を成長させる上でのホメオスタシスの境界線でもあるのです。だからこそ、心の限界地点で、早々に「あーもうダメだ」と思ってギブアップするようでは、ホメオスタシスを超えるまでには至っていないということなのです。よって、筋肉を成長させたい気持ちが強ければ、体の限界に挑戦し続けることが、とても重要なのです。ただし、限界と言っても正しい知識と経験がないまま、ガムシャラに限界に挑戦することは、大変危険を伴いますのでご注意を。

また、筋トレというものは、精神的な苦痛と肉体的な苦痛を同時に味わいます。ですから、コンスタントに結果を出し続けられる人というのは、全人口で見ても3%以下の世界です。ただ、その心身各々の苦痛をどのように受け取り、解釈するかによって、もたらされる結果は大きく左右されます。例えば、その刺激を能動的に受け入れるのか、または受動的に受け入れるのかのように。体づくりの世界は、その辺に関して、一切のごまかしというものが利かず、ある意味、人間の本質というか、本当にその人自身の内に秘める真の強さが、長きに渡る体づくりの過程だけに限らず、筋トレを通じたふとした瞬間からも見受けられるものなのです。

筋トレを始めたばかりのうちは、やればやっただけ驚くほど成果の見える世界です。ただ、ある程度のところまで成長していくとその成長スピードも落ち着いてきて、変化が見えにくくなってくるのも実情です。だからこそ、日常からの自己管理能力が求められ、日々の丁寧な過ごし方に始まり、食事や体のケアなどに対する下準備の積み重ね、更には、常日頃からあらゆることに対してポジティブ、かつ平常心を持ち続ける思考の全てに至るまでが、毎回の筋トレで自分の弱さと対面した場面であってもその弱さに屈することなく、扱う重量とターゲットである筋伸縮の動きまでの全てを支配し続けられる状態をもたらしてくれるのです。その結果、肉体的な限界、いわばホメオスタシスを超えることにより、筋肉を成長し続けられる状況に自らを導けるというわけです。

便利なもので溢れかえる現代社会において、精神論というものは、毛嫌いされがちな思考であることはよくわかっています。ただし、体づくりという世界は、いつの時代も変わらず、いかなる場面においても自分という相手を常にコントロールして、その相手を上回っていく必要があるのです。逆に、便利な世の中になればなるほど、楽なほう楽なほうへと流されがちな時代において、貴重な機会と思考ではないでしょうか。

AIの時代とは言われますが、もし、AIに筋トレやダイエットの際のキツいと思う人間の感情までも支配され、無の感情で筋肉を成長できる時代が来たとしたら、ある意味、違った面で恐怖を感じなければならない時代の到来ということでしょう。そう考えると、今後、更なる便利な世の中を迎える一方、その便利さにより、人間をこれまで以上に怠惰な思考に変えてしまうことが、体づくりないしは健康を脅かしていかないことを願ってやみません。

では、また来週!

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  • 登録日 : 2021/04/23
  • 掲載日 : 2021/04/23
  • 変更日 : 2021/04/23
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